2026.11.06 衛生・安全情報
2026年第44週(10月26日~11月1日)のインフルエンザ発生動向について、兵庫県は11月5日、西宮市は11月6日に最新の週報を公表・更新しました。大阪府も11月5日に第44週の数値を更新しています。県と市の数値、前週との比較を区別して、建物管理・清掃の実務で確認したい点を整理します。[1~3]
第44週の公表値(地域・対象期間を区別)
| 地域 | 定点当たりインフルエンザ患者報告数 | 確認した状況 |
|---|---|---|
| 西宮市 | 4.64人(市内51人) | 市の第44週発生動向 |
| 兵庫県 | 12.07人(前週15.02人) | 県全体では前週より減少。ただし県内の一部保健所管内では警報・注意報の基準値に達しています |
| 大阪府 | 5.49人 | 大阪府は流行期入りが継続していると案内 |
出典の統計は医療機関からの定点報告であり、管理物件の利用者数や施設内の感染者数を表すものではありません。兵庫県と西宮市、大阪府はそれぞれ集計地域が異なり、県の値を市の値として扱うこともできません。集計値は速報のため後日修正される場合があります。[1~3]
参考として、感染性胃腸炎の定点当たり報告数は西宮市2.67人、兵庫県3.50人でした。感染性胃腸炎の定点は小児科定点で、インフルエンザの定点と同じ集計ではありません。これらの数字から特定施設でノロウイルスが発生したと判断することはできません。[1・2]
管理担当者・清掃責任者が確認したいこと
1.手洗い設備と利用者への案内
共用トイレや手洗い場で、石けん、手指を拭く設備、案内表示が維持されているかを確認します。手洗い手順は厚生労働省の公式ポスター[4]を参考に、利用者が実践しやすい掲示方法を選びます。
2.清掃対象と作業記録
手すり、ドアノブ、スイッチなど多くの人が触れる箇所について、施設が定めた清掃頻度や清掃手順が守られているかを確認します。清掃と消毒は目的を区別し、薬剤の種類・使用方法は施設の取り決めや製品表示に従います。統計の変動だけを理由に、独自判断で濃度や作業方法を変更しないようにします。
3.換気と体調不良時の連絡先
換気設備の運転状況や、設備不調があった場合の報告経路を確認します。施設利用者の健康状態を清掃担当者が診断するのではなく、体調不良の申し出があったときの連絡先、掲示物の更新窓口、作業者の欠勤・交代連絡を明確にします。咳エチケットの周知には厚生労働省の解説[5]を参照できます。
見解:週報の数字を、現場の確認項目に変える
県全体では前週から減少していても、県内の地域差は残っています。管理物件が属する地域、建物の用途、利用者の状況を踏まえ、日常の清掃や設備点検が継続できているかを確かめることが重要です。統計をもとに特定の施設で感染が広がっていると推測したり、個別の感染対策を施設の判断なく変更したりすることは適切ではありません。
一次情報・参考資料
[1]西宮市「感染症発生動向調査 2026年第44週」(2026年11月6日更新)
[2]兵庫県感染症対策センター「2026年第44週の週報」(2026年11月5日公表)
[3]大阪府「インフルエンザが流行期入りしています!」(2026年11月5日更新)
[4]厚生労働省「正しい手の洗い方」ポスター(PDF)
[5]厚生労働省「咳エチケット」
資料確認日:2026年11月6日。既存の第43週記事とは異なる対象期間の更新です。[4・5]は一般的な対策の参考資料であり、第44週の統計資料ではありません。